【手のかからない面倒くさい子ども】(生い立ちと教室が出来た経緯①)
私は音大出身ですが、ちょっと珍しい作曲科に在籍していました。
学年に数パーセントしか存在しない珍獣です。
一体どうやってそんな珍獣が出来上がったのか
生い立ちを書きたいと思います。
手のかからない面倒くさい子ども
私は、会社員の父と専業主婦の母、兄と弟の5人家族で育ちました。
のんびりマイペースな子どもで
兄が仮面ライダーに変身して見えない敵と戦っていても、
ヨチヨチ歩きの弟が背中に乗ってきても、
じっと座って絵本を読んだり、折り紙やお絵描きをしているような。
外出先で
「ちょっとここで待っててね」
と言われたら、じっと待っているような。
そんな手が掛からない子どもでした。
反面、何を見ても不思議がって
「なんで?なんで?」
と聞く性格でした。
母からは「手のかからない面倒くさい子」だったと言われます。
例えば…
私「なんで人間は魚を食べるの?」
母「美味しいからでしょ」
私「魚が可哀そう。」
母「でも食べないと大きくなれないよ~。」
私「魚は釣られた時嫌だったかな」
母「美味しく食べてね!と思ってるよ。きっと」
私「何で自分が食べられるのに美味しいってわかるん?」
母「うるさいな~ はよ食べなさい」
こんな感じです。
動物園では…
私「このサルはいつ人間になるの?」
母「そんなの何万年もかかる話だから急にはならないよ。」
私「このサルが今1万歳だったら明日人間になるの?」
母「サルは1万年も生きてないよ。」
私「どうして?何でこのサルが1万歳じゃないってわかるの?」
母「飼育員の人が見たら分かるんちがう?ママしらんわ。」
こんな感じです。
面倒くさいですよね。一日中ですからね…。
でも、サルの進化について心配していた事はかなり鮮明に覚えています。
毎晩のように寝る前考えていました。
猿が人間になる瞬間を想像すると恐ろしかったのです。
朝、動物園の飼育員さんがサルの檻に行ったら人間のおじさんが寝てたらとか。
大人になって「猿の惑星」の映画を見て、子どもの頃の恐怖を思い出してしまいました。
そんな風に次々湧き上がる疑問を解決してくれたのが読書でした。
本には何でも書いていましたし
「何で何でうるさいな~」
とも言わないですからね。
本の中には宇宙のように、大きな世界が広がっていて手にとるだけでワクワクして幸せでした。
大人になった今も、湧き上がる疑問は相変わらずで
世の中不思議がいっぱいで困ってしまします。
そして、相変わらず読書は大好きです。
本当はピアノを習い始めた事を書くつもりでしたが、
長くなったので次回書きたいと思います。