おんがく教室「ぴあぴあ」スタート(生い立ちと教室が出来た経緯⑦)
音楽教室ぴあぴあ スタート
マネージャーに就任
導入レッスンを終えた後も、娘が希望したのでピアノを続けさせることにしました。
レッスンは学生時代の友人にお願いしました。
「娘をレッスンに通わせる母」デビューです!
レッスンは友人に任せたのですが、自宅で練習させるのは私の仕事です。
先生が「コーチ」なら、親は「マネージャー」といったところでしょうか。
諸事情により出来れば小2で、遅くとも小3には「初級を脱出する」というゴールを設定していたので自宅での練習は必須でした。
ゴールから逆算すると毎日1時間はピアノに向かわせたいというのが本音ですが、少し手を貸して要領良く練習させ、毎日40分で良しとしました。
ある程度覚悟はしていましたが
「毎日ピアノに座らせる」
たったこれだけの事がどれだけ大変なことか分かっていませんでした。
小学校に入ったばかりの頃の娘の生活ですが
まず、学校から帰ると毎日友達と公園に遊びに行き5時まで帰りません。
9時に就寝出来るように8時半にはベッドに入っていたので、宿題、食事、お風呂などの合間に練習を40分を挟み込みます。
汗だくだったり、膝から流血していたり、弟と喧嘩して機嫌がわるかったり…。日々のコンディションは様々です。
嫌な気持ちでピアノに向かうことのないように。
ピアノを毎日弾くことが「当たり前」になるように。
時間を固定するのが手っ取り早いと考え、色々試した結果、朝食後と宿題後と夕食後、課題をそれぞれ3回づつ(大体各15分)弾くこと。
これだけをまず習慣にしました。
とはいえ、生活はピアノを中心に回っているわけではなく、むしろピアノ以外のほうが中心です。
ピアノを弾くことより、ゆっくりよく噛んで食べることや、お箸の持ち方を教えるほうが大切です。
宿題の文字は丁寧に書いてほしいし、お風呂はゆっくり楽しく入りたい。
寝る前には本の読み聞かせもしたいのです。
生活の中に音楽がある幸せ
なかなか計画通りというわけにはいきませんでしたが、それでも少しづつ練習が習慣になってきて
上達を感じると次第に「練習」の意味も理解してきたようで時々「練習方法」を聞きにくるようになってきました。
上手くいかない時は、「練習量」か「練習方法」のどちらかで解決するという事が次第に分かってきたようです。
面倒な事は多かったですが、娘がそんな風に成長する姿を見られるのは嬉しかったですし、娘がピアノを弾くと息子も横で歌ったり踊ったりして、そんな音楽を介した楽しい時間がもてるのも幸せでした。
昔出会ったアマチュア音楽家たちが、日常生活に忙殺されながらも色々とやり繰りして音楽を続けていたことを思い出しました。忙しい毎日だからこそ、一見無駄に感じる音楽を楽しむ時間に価値があるのだと。
子ども達が大きくなっても一緒に音楽を楽みたいという思いを強くしたのです
。
娘達とのそんな時間を過ごすにつれて、教室に来ている子供たちに対しても同じような望みを持ち始めました。
私が子ども達に教えたいのは、ピアノを上手に弾く技術なのではなくて音楽のある生活が幸せなのだということ。
私は、音楽の楽しみ方を沢山知っている人間なのですから、楽しみ方の一つとしてピアノを教えようと。
そんな風に考え
ちょうど導入レッスンを終えたレッスン1期生達が小学校に上がるタイミングに
「音楽教室ぴあぴあ」として教室を本格的にスタートしたのです。